嬰 児 (詩・宮澤賢治)
なにいろをしているともわからない ひろぉいそらのひととこで 縁のまばゆい黒雲が つぎからつぎと爆発される (そらたんぽぽだ しっかりともて) それはひとつづついぶった太陽の斜面を過ぎて いっぺんごとにおまへを青くかなしませる ・・・・・・そんなら雲がわるいといって 雲なら風に消されたり そのときどきにひかったり たゞそのことが雲のこころといふものなのだ・・・・・・ そしてひとでもおんなじこと 鳥は矢羽のかたちになって いくつも杉の梢に落ちる
(宮澤賢治 1924.4.10)
たんぽぽコーヒー
明治末期に帰化した西洋タンポポは、現在では殆ど在来種にとってかわり、日本全土に 広がっています。日本在来のものは長日性で、春から夏の昼の長い時期だけに開花します が、西洋タンポポは長日・短日の区別なく一年中花をつけます。
1.まず、軍手をつけてシャベルを持ってタンポポの根を集めてきます。 タンポポの根はとても長く、地下深くまで伸びていることに気づくでしょう。 がんばって集めてくださいね。軍手をつけるのは、手に根っこのヤニのような ものがつくことがあり、これが手を洗ってもなかなか落ちなかったという経験 から。 2.次に、採ってきたタンポポの根っこを良く水洗いし、包丁で細かく切り、紙 を敷いたトレーなどに広げて天日で乾燥させます。 3.次に、乾燥させた根っこを熱く熱したフライパンに入れて十分にから煎りし ます。少し焦げ目がつくくらいが良いでしょう。 4.これで、たんぽぽコーヒーのできあがり。急須やティーポットでこして飲ん でください。熱湯を使い、5~10分くらい待ちます。お急ぎの場合はやかんで 少し煎じる(煮込む)といいです。お好みで砂糖や蜂蜜を入れても良いでしょ う。カフェインを含まないので身体にとても良いコーヒーです。 保存は密閉できるビンや缶に入れてください。
タンポポのきんぴら
もし、タンポポの根っこがたくさん採れて余ってしまったら、きんぴらごぼうの ように、ささがきまたは細切りにして水にさらし、油でよく炒めてから醤油をから ませます。粉唐辛子をちょっとふってピリッとさせるとおいしく食べられます。